ワセダ三畳青春記

高野 秀行
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★★★★
小田急線車内で読んでたのですが普通に吹いてしまう箇所が数カ所。最後はじんわりさせる。これぞ自伝的青春小説。限りなく実話に近いと思うのですが。
三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃんに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。金と欲のバブル時代も、不況と失望の九〇年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。

浪人時代はこういった文化人の自伝的青春小説ばかり読んでたな〜。久しぶりに読みました。やっぱり独特の常習性がありますね、こういうのは。
自分ってマジョリティに属せてないなーとションボリする時もありますがこれを読むと「俺、マジョリティー」って思える。

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Comments
  • choitoy

    美大浪人の頃に美大浪人生の漫画を描いていたよ。
    タイトルは「池袋贅沢三昧」。
    ハチクロみたいな胸キュンは皆無の、どっぷりガロ系ストーリー。
    未完のまま大学合格しちゃって、リアルじゃなくなったらか描くのやめたけど。(笑)
    どんなに時代が変わっても、こういうテーマは鉄板なんだねぇ。

    Posted at 12:09 PM on Jul 02, 2009
  • トシ★細井Author Profile Page

    ハチクロ、ネタとして読みたい。
    「池袋贅沢三昧」も気になるねw
    多摩美時代の胸キュンなマンガ書いてよ

    Posted at 07:28 PM on Jul 02, 2009
  • トシ★細井Author Profile Page

    自伝的なやつ

    Posted at 07:32 PM on Jul 02, 2009

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