CHE.jpg昨日水道橋のホームで読み終えた。
後楽園ホールにボクシングを見にゆく道中。
駅に着いたからといってページ隅を中途で折る気にさせない良い本でした。

戸井 十月 著 :公式ページ
戸井 十月さんの名前は映画「モーターサイクルダイアリーズ」のパンフレットにコラムを寄せていたので覚えていた。
小説家・ルポライターとあるが、そのあとの「バイクを駆って各大陸を巡り、TVドキュメンタリーを制作する。」という言葉がピタリとくる。

この本はゲバラの一生を一冊にまとめたゲバラ入門とも言うべき読みやすい本でした。
ちょうど「ゲバラ日記」を読み進めていたがこちらはキューバ革命以後、ボリビアに潜入したところから絶命するまでのゲバラ自身の日記。
「モーターサイクルダイアリーズ」はゲバラが学生時代にアルベルト・グラナード南米縦断の旅に出る物語。こちらも原作はゲバラの日記を基にしている。

CHE_diary.jpg mcd.jpg

この映画と「チェ・ゲバラの遥かな旅」での重複する時代は細かなエピソードまでが同じだった。
公開年と出版年が共に2004年であるという点を考慮に入れても、実際にゲバラが体験し日記に記したことだったんだろうことが想像できる。

この映画は母親幸子の珍しく強いリコメンドを受けて映画館に足を運んだ。
1年後の「ぶらりマチュピチュ」の時にはこの映画が強いモチベーションとなり、実際に出発前に鑑賞し直している。マチュピチュではゲバラが腰をかけていただろう石組みに映画と同じポーズをして腰掛けてみたりみなかったり。

キューバ革命しかり、ボリビアしかり、数々のゲリラ兵の志があっさりと殺される。
司馬遼太郎著の「竜馬がゆく」の中では竜馬が革命への時代の成熟度を計るような表現があったかと思うがそういった犬死しない、という感覚を吹き飛ばすように死にまくって殺されまくってその屍の重なりが革命への到達を近付けることを信じるようだ。

関連:ゲバラ日記チャベス ラテンアメリカは世界を変える


TRACKBACK:

Comments

ADD YOUR COMMENT:
NAME:
E-MAIL:
URL:
COMMENT:

Blog Elements

Related Site and more...