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RUN 小宮良之

「好きなサッカーで
世界に胸を張れる
選手になって下さい」

自殺した母親は、小学5年生だった健二にわずか三行の遺書を遺した。彼は、この言葉の意味を問うように、サッカー中心の人生を歩む。高校卒業後、鳴り物入りでJリーグへ。その後、パラグアイ、メキシコを経て、現在はスペインで中心選手として活躍している。本書はそんな福田選手を2年以上追ったノンフィクションである。

エゴイストで一匹狼だった福田選手は、海外でチームを渡り歩くなか、チームメイトやサポーターの声に耳を傾けるようになる。また妻や娘に支えられていることに気がついていく。そして亡き母に導かれるかのように、ゴールを決める。家族とは何か、絆とは何か。本書は、親を知らなかったひとりの少年が、サッカーを通して家族の存在を知り、「男」をして成長していく姿を描く。スポーツを題材にしながら、これまでになかった家族の絆を描くスポーツ・ノンフィクションの新機軸となっている。

著者は気鋭のスポーツライター、小宮良之氏。本書の元になった記事は、2005年9月『Number』で「遺書。」という名前で発表され、第2回zassi.net記事大賞の人物・インタビュー部門賞を受賞した。
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★★★☆☆
こういったバックグラウンドを知っていようと知らなかろうと福田選手には期待しちゃう何かがあるよね、ということです。日本代表選ばれないかなぁ〜

サッカーの怒りパワーはすごい。こないだのフットサルで実感。「マラドーナの足を折ってやる」と言って折っちゃう選手の気持ちとまではいきませんが。

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