世界屠畜紀行 THE WORLDS SLAUGHTERHOUSE TOUR
内澤旬子
★★★★★
ルポライター内澤旬子さんによる世界各地(特に日本)の屠畜文化を追ったイラストルポ。「ルポ」で「追った!・・」となるとハードボイルドな感じですがだいぶユルイ内容です。内澤さんが屠畜場大好きみたいでワクワクしながら根掘り葉掘り聞いている感じです。
(ATOKだと「とちく」が変換されないネ、、)
帯には「屠畜場イラストルポ」とあります。
見たい 知りたい肉のつくりかた
アメリカ、イラン、インド、エジプト、韓国、チェコ、モンゴル、東京、沖縄......見てきました「動物が肉になるまで」。
たいてい本を読む時は気になるところをドッグイアしてマーキングしておくのですがこの本はなんだかもったいなくてできませんでした。ドッグイアといえばこの本を読んで犬が食べたくなりました。
自腹の持ち込み企画で始まったみたいでその辺が泣けます。良いこともたくさん書いてありました。シュールなイラストもたっぷり。
いのちの食べかた
ニコラウス・ゲイハルター
★★★☆☆
ということで昨日併せて見てみました。「世界屠畜紀行」に書いてる屠畜方法をおさらいするつもりで見てたのですが思ってたのと全然違う内容でした。「コヤニスカッティ」っぽい。
ただ牛ののど元から流れる血の勢いは想像以上のものがありました。
DVDの特典映像にある監督インタビュー、インタビューアーは内澤旬子さんでした。
Comments
屠畜(屠殺という言葉で認識していたけど)は実は「覗きたいけどいまいち踏み込めない」ジャンルだったからこの本読んでみたいと思う。
世の中には妄信的なくらい愛護に走る方々もいらっしゃる中、この本が出版されたのが凄いと思った。
ちなみに、ごはん食べる前の「いただきます」は「御命頂戴します」のことなんだよね。良い言葉だと思います。
なんかねー、屠畜に限らず、いろいろなことに示唆的な内容でした。
あまり気取ってない文体だったからか俺はこっちの人間だなーと思いました。最近高野秀行もよく読むのですがこの2人は仲良しらしいね、納得。