軽いノリで買ってみたら、重シロカッタ。
「オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える」なんつーわけでオシムの一言一言に解説が付いてて、例えば「ライオンに追われたウサギが肉離れしますか?」とかに「ホホー」とか「フフ」とかする本かなと思ったら、全然違った。

さて、と読み始めたら止まらなくなり一気に読んじゃって、やらしい話4回ぐらい涙が出そうになって、耐えた。
オシムに関する「ユーゴ最後の代表監督」とか「イタリアW杯ベスト8」とかのキーワードはもともと知っていて、そういった話もあるんだけど、それ以外のオレの脳みそのどっかにもぐり込んでいて何事とも結びついていなかったキーワードがどんどん掘り起こされてつながった感じ。
ストイコビッチ」、「クストリッツァのライフ・イズ・ミラクル」、「ボバンの飛び蹴り」から「コソボ難民」、「サラエボ」、「ミロシェビッチ大統領」まで。

他民族国家があり、素晴らしい指導者(オシム)と世紀のタレント集団があったんだけど、その代表チームに政治と民族主義と戦争が背筋も凍るようなメディアの圧力と共に介入。家族5人がバラバラになるなど世界大戦を描いた戦争映画のような激動の運命に翻弄されるオシム。
そんなオシムが現在日本のサッカーチームの監督をやっている。

う~ん、遠いようで近い。


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