映画館で予告編を見ると涙が出てくる、その映画の良し悪しは別として。
実際に観るかどうかは別としてその時は観たいなと思う。
頭の片隅で観ないなとわかっていても観たいなと思う。

そんなときは決まって、「1989年 ニュー・シネマ・パラダイス、1994年 イル・ポスティーノ、そして2004年・・・」みたいな言い回しである。
「"ポンヌフの恋人"のあのスタッフがまた集まった」みたいな言い回し。
その言い回しで、もうジンワリきてる。
その映画の一番ステキなシーンを組み合わせ、すでに評価が確立されているタイトルをあげることで、まんまと私の頭の中は夢広がって盛り上がっちゃうのである。

ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版loihyyivm.jpg未来世紀ブラジルガープの世界THE WORLD ACCORDING TO GARPアニー・ホールAnnie Hallアメリカの影SHADOWS女は女であるUNE FEMME EST UNE FEMME去年マリエンバートで

そんなときに頭の中で掘り起こされる数々の名画。
掘り起こされなければ見たこと自体も忘れていつまでもそこにあるようでない。
逆に変に掘り起こす時間を作ってしまうと引越し前の整理書棚のごとく、次から次へと出てきて手がつけられない状態になってしまう。
忘れたくないけど忘れない努力はしたくない。

映画館の予告編で思い起こしたり、レンタルビデオ屋でニアミスするぐらいがちょうど良いのかもしれない。
なんてわけで「ビフォア・サンセット」の予告編で掘り起こされた「恋人までの距離(ディスタンス)」。


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