[ ENRON: THE SMARTEST GUYS IN THE ROOM ]
11月18日(土)ライズX、渋谷シネ・ラ・セット他にて衝撃のロードショー
公式サイト
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? 未来は今
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? → 未来は今

いかにも!な自信に満ちた経営陣の写真に食わず嫌いな感じがあり、気にはなっていたけどなかなか見に行けなかった。青空を背景に揃い踏みの小悪党3人に何故だか「未来は今」を髣髴していた。「未来は今」って面白くなかったよね。ただ元々エンロン事件には興味があったし多分面白いんだろうなという予感もしつつ。

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追記:2007年3月20日
ということで見てきました。平日昼間なので客がいないねぇ。
いやぁ~面白かった。経営陣の顔付きが安っぽい俳優のように即物的な感じがしてドキュメンタリーだとアタマで認識していても実際に見るまでは劇映画のような気でいたのかもしれない。

エンロンもひとときは社会もメディアも政治家もブッシュも味方につけて派手にやっていたようです。個人的な方針として、事象に対して自分が烈しく感激したり、世相が烈しく感応したりする場合には気を付けなきゃいけないと思っているのですがリアルタイムで米国に居たら果たして気付けただろうか。
麻痺するということは自覚がないわけで、いやぁおっかない世の中だよ。


これも麻痺のひとつ。エンロンのトレーダー達の会話の録音テープを聞いていてこちらの動画を思い起こしました。
イラク無差別射撃ドライブのBGMはエルビス from ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記

映画の中で目を疑うような恐ろしいエピソードがありました。そのエピソードについてまとめているブログ記事があったので以下に引用します。

エンロンの悪評を徹底的に高めたのは、カリフォルニア州の電力危機だろう。エンロンの電力トレーダーたちは、高利益をあげるために、電力会社の発電所の人間とグルになって計画的に停電を起こし、電力が供給停止になって相場が上がってから売り抜けるという荒技をやっていた。この計画停電についてスキリングは責任を徹底的に否定。この事件がきっかけで「電力の自由化は非常に危険」という認識がリベラル派の間に広まっていく。(日本に進出を計画していたエンロン現地子会社のイーパワーは進出を断念。実に危なかったといえる)

当時のカリフォルニア州の知事だった、グレイ・ディヴィス(民主党)が騒動の中リコールされてしまう。リコールの結果当選したのが、現在のシュワルツェネッガー知事。シュワ知事の当選には裏でジェイコブ・ロスチャイルドとウォーレン・バフェット、ジョージ・シュルツらウォール街のキー・プレイヤーが暗躍していた。シュワ知事が当選するのはディヴィス知事がリコールされた2003年のことだが、すでに2001年5月の段階でその下準備となる会合が開かれていた。この会合は、カリフォルニア州のペニンシュラホテルで開催されていて、この会合にはシュワルツェネッガー、ケネス・レイ、マイケル・ミルケン(ジャンクボンドの帝王)が参加していた、と映画は伝えている。シュワルツェネッガーの背後にいる「黒い人脈」が、現在のシュワルツェネッガー知事の「地球温暖化発言」を演出しているだろう、ということがこれで分かる。

カジノでポーカーに興じるスパイ、カジノと化した金融市場 from ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報

文中のケネス・レイとはエンロン元会長兼CEOのことです。この記事はエンロン事件と9.11の関係についても触れているのですが、いやぁこの文脈から考えるになくはないよ~。

最近しみじみ思うことは無知は罪なんだということ。


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