カスバの男―モロッコ旅日記 大竹 伸朗 ベトナム戦記 開高 健

最近読んだ本です。強引に括ってしまえば旅行記3部作。強引に括る必要は全くないのですが。

フューチャリスト宣言

生命原理というのは、近代が追求してきた「管理する」などの機械論的な世界観にはなじまない。本当の生命原理は管理できるものではないですし。オープンで自由にしておかないと、生命の輝きは生まれない。結局、インターネットが人類にもたらした新しい事態の背後に隠されたメッセージは、一つの生命原理だと思います。命を輝かせるためには、インターネットの偶有性の海にエイヤッと飛び込まないと駄目なんです。

1984 brazil
1984年 → 未来世紀ブラジル

1984年、世界は三つの超大国に分割されていた。その一つ、オセアニア国では<偉大な兄弟>に指導される政府が全体主義体制を確立し、思想や言語からセックスにいたるすべての人間性を完全な管理下に置いていた。この非人間的な体制に反発した真理省の役人ウィンストンは、思想警察の厳重な監視をかいくぐり、禁止されていた日記を密かにつけはじめるが……
社会における個人の自由と人間性の尊厳の問題を鋭くえぐる問題作

永遠の不服従のために 青春を山に賭けて

最近読んだ本。4冊共に熱い本です。

永遠の不服従のために 辺見 庸
何となく購入したものですがその視点や言い回しはその前に読んだ森達也さんの本に近しく、現在の世相についての危機感も共にジョージ・オーウェルの「1984年」を引用したりしています。で、今「1984年」を読んでいるのですが。
ただ森 達也さんが根気強くやさしく伝えようとしているのに対し、辺見 庸さんは完全に怒って怒って疲れ果てている感じ。怒りと諦観の度合いが強く、「畜群」なんて言葉も出てきています。
知ってしまったらどうにも耐えられないエピソードをたくさん知ってしまっているが故の怒りです。そんなエピソードの詰まった砂袋で後頭部を殴られるような一冊。

青春を山に賭けて 植村 直己
植村直己物語を見に行ったのが小学校6年なので20年ぶりですな。自叙伝なので冒険への動機や手段などが懇切丁寧に書かれていますが結果としてはやっぱり向こう見ずな冒険野郎です。
最近「運命を分けたザイル」のDVDも見たんですが山登りっておっかないねぇ。

日本国憲法 東京番外地

日本国憲法

「守る」という意識が戦争を引き起こす。僕は記したい。こんな憲法があった時代に、自分が生きていたことを-。相当に気が早い現行憲法への鎮魂。『Quick Japan』連載に加筆・修正して単行本化。

東京番外地

要塞へと変貌する東京拘置所、静謐な祈りが満ちるイスラム寺院、再開発の喧騒に埋もれる食肉市場、61年目を迎えた戦禍の慰霊碑…。第一線の映像作家が辿る、都会の境界。不夜城のネオンにふらつき、ドヤ街の路上で酒を呑み、炎天の雑踏に漂い、そして隣人たちの息吹を感じる。現代の15の情景を活写した極私的ドキュメント。

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